熱狂に飲み込まれた町を、嘘という物語でひっくり返そうとする発想は何とも痛快!しかもその嘘が、誰かを踏みにじるためではなく静けさを取り戻すためというのがいい。悪巧みなのにどこか優しい。七巳のマチェットの潔さと、夜少年の詐欺師めいた知性、その周りを固めるまともじゃない大人たちの全力ぶりも最高でした。ちょっとずつ狂っている町民がまるっと共犯みたいな感覚は読んでいて、ワクワクします!こちらは「ツキヨム」楽曲化短編小説コンテスト参加作品です。