主人公の選ぶ道は危険で汚れていて、本人もそれを誇らない。法と組織に縛られた剪定人という立場で、人間的で、怒り、嫉妬し、後悔し、それでも銃を取る。世界を救う力があっても、自分を誇れない人間はいる。本作はその痛みを真正面から描いているように感じました。
荒廃した近未来の空気感と、魔法と技術が混在する設定が非常に魅力的です。誇りを持てぬまま任務に徹する真希と、彼女を救いたい一心で不器用な行動に出る冷華。交わらないようでいて、根底で繋がっている二人の複雑な心情が丁寧に描かれており、読後の余韻が深く心に残る一作でした。
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