その道を突き詰めると狂気が宿る人って、いますよね。特に芸術家は、自分の作品のためならどんな犠牲を払っても完成させたい欲望がある人が、一定数いると思うんです。ただ、主人公の狂気は、作品愛だけではないんですよね。むしろ、”作品”愛はあったのだろうか?作中の描写として、主人公の白色へのこだわりから赤色へ変わる”色の対比”がまた生々しく、赤色の表現も艶があって湿っていて秀逸。苦悩と狂気と夫人の存在感、ラストの余韻。生々しいサイコホラーがお好きな方、おすすめです。