異世界転生。
そう聞けば、剣や魔法、とてつもないチート能力での無双を想像する方も多いのではないでしょうか。
この物語の主人公・ケンジが手に入れた能力は、
「トラック召喚」。
……トラック!?
読み始めた私は、まずそこで笑ってしまいました🤣
しかも本人も最初は、
「戦闘能力は皆無だけど、移動手段としては最強だな」
くらいに考えているのです。
ところが、このトラック。
読み進めるほどに、
「いやいや、できること多すぎない!?🤣」
となっていきます。
荷物を運び、危険な街道を駆け抜け、思いがけないトラブルまで突破していく。
剣や魔法で解決しそうな異世界の出来事を、「トラックならどうする?」という発想で乗り越えていくのが、とにかく楽しいのです。
広大な草原を巨大なトラックが疾走し、暗い街道をヘッドライトが切り裂く。
ファンタジー世界に現代の大型トラックが堂々と存在する、その絵面もこの作品ならではの魅力だと思いました。
けれど、私がだんだん好きになったのは、能力だけではありません。
気づけばケンジが運んでいるものは、単なる「荷物」だけではなくなっていきます。
必要なものを届ける。
間に合うように走る。
そして、困っている誰かがいれば、その人まで一緒に乗せていく。
そんな彼が、自分を「ただの運転手」と言う場面があります。
世界を救う勇者を名乗るわけでもない。
特別な英雄になろうとするわけでもない。
ただ、自分にできることで誰かを助ける。
軽快で豪快な物語の中にある、そんなケンジらしい格好よさも素敵でした。
そして旅を共にするのが、頼れる黒猫のクロ、元気いっぱいの柴犬シロ。
そして——
……ハム。
君はもう、そのままでいてください🤣
個性豊かな「もふもふ輸送隊」も楽しく、次はどんな依頼が待っているのか、トラックが今度は何をやってくれるのかと、続きを読みたくなります。
ちょっと変わった異世界ものを楽しみたい方。
豪快な発想に笑いたい方。
かわいい相棒たちとの旅が好きな方にもおすすめしたい作品です。
最初は「異世界でトラック召喚って何!?🤣」と思っていたのに、七話を読み終えた私は、
「さて、次はどこを目指して走るんだろう」
と、一人と三匹の次の仕事を楽しみにしていました。
この先も、ケンジともふもふ輸送隊の旅を楽しみにしています!