特筆すべきは、主人公の圧倒的なポジティブさとプロ意識!
重い呪いが蔓延するシリアスな世界観の中でも、「みんなを“最かわ”にする!」というブレない姿勢で、人々の黒く染まった爪(呪い)を最強の光魔法(ジェル硬化)で綺麗にし、心まで明るく前向きに変えていく姿に元気をもらえます。
また、千年もの間一人で世界を守り続けてきた不器用で孤独な銀竜「ヴァレぴ」との、少しずつ距離が縮まっていく温かい絆の描写も大きな見どころです。スライムエキスや魔法の鉱石を使ったファンタジーならではのネイル描写も美しく、読んでいてワクワクします。
シリアスと明るさのバランスが絶妙で、読後感がとても爽やかなヒューマンストーリーです。
指先から元気になれる物語を探している方にぜひおすすめしたい一作です!
ネイリストとして働いていた今時ギャルの主人公・キララが過労死して、異世界転生してしまって――
異世界でもギャルマインドは健在で、頑固親父、オーク、そして怖ろしいドラゴンを前にしても、主人公キララは「かわいい」を胸に秘めて、異世界の人々をつめの先から輝かせていく。積極的にかわいいを求めていくそんな強さに、読者もぐいぐいと引っ張られていきます。
それでも、ギャルな彼女の「みんなをかわいくしたい」というのはとても真剣で、自分を犠牲にしても「かわいい」を広げたいという強い気持ちは時に切なくなるほどでした。
自分を「かわいい」と思える。それが何よりも強い魔法だと思わせてくれる、ファンタジーの中だけではない、現実世界にまで伝わってくる「かわいい」が素敵なファンタジーでした。