平成の時代に逆行してラーメン屋店主として成り上がる話です。
ラーメンの歴史が重厚でとても味わい深い風味となっています。
令和では色んな種類のラーメンがあるのは当たり前のことですが、当然作られていく過程があるわけで、それらを小説内で追体験できるのは新鮮でした。
立身出世ものとしてもよく、傾きかけた家業のラーメン屋を立て直していくのは爽快です。
ただうまくいくわけではなく、令和のような食材もない・機材もない、ないないずくしの妥協ばかりで進むのです。だからこそリアルさがありました。
層をめくるたび、別の表情を見せる素晴らしい作品です。ぜひご賞味ください。
人生に小さな後悔を抱えていた主人公が、過去に遡ったことで、新たな道を模索していく時代小説作品です。
主人公はエリートの道を進み続けていた男。
しかし、その脳裏には常に父のラーメン屋を継がなかった後悔が滲んでおり、どうにかできなかったのかという思いばかりが生まれています。
けれども、そんな後悔は突然の死から始まるタイムスリップによって、解消する機会に恵まれます。
第二の人生で主人公が選択したのは、迷わずラーメン屋を継ぐ道。
そして目指すのは、時代を大きく先取りする令和の味。
平成が近付く時代で作り出される最新の味は、世間にどう受け止められるのか。
ぜひ読んでみてください。