誰かを想いながら、最後の一言が言えない、そんな人間的な弱さを、描かれた短編。教師と生徒、医師と患者という、越えてはならない関係で交わされるのは、最終的に言葉ではなく沈黙だった。読者自身の言えなかった言葉を呼び起こされる様でした。
学校や家庭に居場所の無いヒロインが年上の先生に惹かれる話...と思いきや、教師側の視点を描くSideBの存在により、また違う印象を抱いた。最終的な関係性を明確にせず、読者に解釈を想起させるような結末が、心地良い余韻を残して素敵。