妖精達が集める多種多様な誰かの想い。 時に切なく時に暖かなそれらは目に見えず、だからこそ触れたモノにしかわからない温度と質量を心に残す。 この短くも丁寧に紡がれた妖精譚には、そんな見えなくとも確かに存在する世界の一部を我々読者が垣間見れるようピン留めされている。 さながらそれはそのままにしていれば過ぎ去ってしまう出来事をありのまま納めた標本箱のようで、読み終えた後。 瞳に映す風景の中、想いに寄り添う妖精達を見つけるキッカケになることでしょう。