DMへの取材 名物おばさん_1


SNSのDMでお話をしたいという方に会いに、都心から少し離れた、閑静な場所へ赴いた。

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はい。なんかこれも良い題材にしていただけるかなと思いまして。


そうですね、私が中学生の頃なので、もう十年前くらいかな。


当時、ここら辺のマンションに住んでて、学校と実家の間にとある家がありました。


一軒家なんですけど、木がやたら生い茂ってて、門もボロボロの状態で心霊スポットみたいな風貌だったんです。幽霊屋敷とか言われたかなぁ。


まぁ、そこにいる女性の方が問題でした。髪の毛はボサボサで、服はところどころズタズタ、冬でも半袖。常に何かボソボソ言ってるし、時折怒鳴ってくるし。


もうその時の形相とか歯の綺麗に生えそれってない感じが本当に気持ち悪くかったな。完全に、地元の名物おばさんでした。


ほんと怒られるんですよ急に、中2の部活帰りの時なんか、その家の前をただ通るだけなのに、


「お前ら、許さないからなー! 消えろよ! いぎゃぁ」


みたいに。


で、俺らが中二の十一月くらいに、突然いなくなったんですよ。


いなくなったっていうと語弊があるんですけど、ほんとに突然綺麗な格好になったんです。つまり、俺らの知ってる名物おばさんが消えて、普通の女性になったんです。


髪の毛は綺麗な長い髪で、顔も化粧してました。色白な肌に、一際目立つ赤い口紅で。


いきなり人を怒鳴りつけることもなくなって、家の前を通ると挨拶をするようになってました。

 

それが逆に気味が悪くて、地元では話題になったんです。各々、宗教が原因だとか、新しい男ができたんじゃないかとか、彼女が普通の女性になった理由を考察してましたね。


親とかも私たちにはあまり話題にするなと言うものの、両親が二人の時には彼女の話をしてたみたいです。


ここからなんですけど、中二の大晦日、友達四人と初詣に行くことになってたんです。二十三時くらいに中学の校門前に集まることになってました。


全員集まると、深夜だし、大晦日ってこともあってテンション上がったんですよみんな。そこで、ちょっと度胸試しすることになって。


「今年でビビり卒業して、来年はいろいろな意味で卒業しましょう!笑」


って、みんなでふざけながら。全員なんかやる気になりました。


で、地元の神社に行く前に、あの家に行ったんです。


まず、ピンポンダッシュしました。あの家の近くに隠れて、友達の一人がダッシュして、インターホン押して急いで隠れて戻ってくる。普通になったあの女がまた、怒鳴ってくるかもと思って。


でも期待はずれで、出てこなかったんです。何度も何度もやったんですけどそれでもダメで。なので、諦めて神社に行こうと思った時、ある友達が


「入ろう幽霊屋敷。」


そう言い始めて。


今思うと悪いことなんですけど、その時は深夜テンションというかとにかく友達に付き合うことだけ考えていたので入ることにしました。

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