世界の仕組みを冷静に整理分析していく観察報告書的な語り口。
すごく面白いと思います!
感情の起伏や個人のドラマを前に出さず、なぜそうなったのか、構造はどう変質したのか、を積み上げていく感じが、学術論文みたいなんです。
読みにくい?そんなことありません。
論文調だからこそ、料理=創作、評価=数値化、調理器=技術革新という対応関係がくっきり見えて、これはフィクションだけど現実なのかもしれないと、すごく違和感なく読み進めることができると思います。
ラストの観測者の立場も、当事者ではなく分析者に徹していて、感情を語らない分、不信感や不穏さが、後からじわじわ来ます。
レポートっぽさが、この作品の冷たさと説得力を同時に支えてる感じをものすごく受けました。
新しいスタイルの作品だと思います。