滅びた国の元王である「監督」と、圧倒的な強さを持つ不気味な保安官「サヴァク」の過酷な砂漠の旅を、映画撮影という独自の視点から描くダークファンタジーだ。生首の換金や凄惨な復讐劇といった狂気的な世界観が、一人称視点の生々しい筆致で綴られる。互いの思惑や過去が交錯する中、絶望的な状況でも好奇心や生存への執念を失わない二人の奇妙な主従関係と、緊迫感あるガンアクションが大きな魅力である。
荒廃したディストピア世界やダークな人間ドラマが好きな人。独自の視点で描かれる生々しいサバイバル劇や、緊迫感のあるガンアクションを楽しみたい読者におすすめできる。