三年前に夫を亡くし、独り暮らしになった高齢者、信乃。
社会とのつながりを保つためにと福祉施設のサロンに通っているが、信乃の性格には合わず、居心地の悪さを感じる日々だった。
そんな彼女のもとに、ある日「AIロボット」がやってきた!
外見は見目麗しい王子様。
家事全般だけでなく、あらゆる危険からも信乃を守ってくれる。
信乃のことを優しく「奥様」と呼ぶ、これ以上ないほど完璧な「執事」だった――
このお話、ただの「AIもの」「ロボットもの」ではないのです。
とても、とても、読み応えのあるお話でした。
そしてとても読みやすい。
加齢とともに自由のきかなくなる体。
独居の侘しさ。
災害や防犯面の心配、将来への不安。
そういったことはフィクションではなく、大なり小なり、いずれ我が身に訪れるものでしょう。
つくづく信乃さんが羨ましい。
こんなロボット、ぜひ普及してほしいと思ってしまいました。
設定の芸の細かさを探すのも楽しいですよ。
ラストまでお楽しみください。