CERNの地下、絶対零度の極限。
手を差し込んではならない"ゲート"があった――
七つの宇宙。七人の自分。
可能性の枝葉、選択という量子論の原則とどう向き合うか。
SFとしてのギミックの硬質さと、
「私」という存在の多層性の提示。
ただの出会いではなく、すべての人に突きつける、選択と意識の問題。
観測される側から、観測する側へ。
さらに、その先の「体現者」へ。
物語が辿り着く景色は、あまりに壮大で、
それでいて、どこかノスタルジックな優しさに満ちています。
知的な興奮と、深い余韻を求める方に、自信を持ってオススメします。