「あれ」ですよ。ほら、「あれ」。私には思い出せなくても、いつも一緒にいるあなたがいるから、当たり前に過ごしてきた。だが「あれ」を説明する言葉がうまく見つからない。おまけに文明の利器というのか、素材も変わってしまったらしい……さて、どうする私。だれしも経験がある、深刻なできごとなのに、結局温かいお話がここにある。