※第一部(~24話までのレビューです)
惨劇の静寂と腕輪の呪縛から幕を開けた物語は、過酷な宿命を背負わされた少年ホープが王都の激動と神話的陰謀に呑み込まれながら、人ならざる者へと変異していく葛藤と戦いを描いた重厚な大河ファンタジーです。
脱皮を繰り返すたびに体温や人間性を冷たく削ぎ落とされ、怪物化の恐怖に苛まれながらも、託された想いと人の矜持を必死に繋ぎ止めようとするホープの静謐な苦悩が胸に迫ります。
己の弱さや重責に揺れつつも誇り高く生き抜く仲間たちの覚悟も深く胸を打ちます。容赦のない世界観の中で過酷な運命に抗う魂の気高さと、言葉を交わさずとも通い合う絆の美しさに、読み進めるほど切なく温かい余韻がいつまでも心に残る名作です。