第一王子アリウスから突然婚約破棄を告げられた侯爵令嬢リーディア。
王道の婚約破棄から始まる、しかし王道のままでは終わらない、二人の想いを描いた物語です。
【ただの婚約破棄では終わらない】
「真実の愛を見つけたからだ!」という言葉から始まる婚約破棄。リーディアの悲しみが読み手にも、とても伝わってくる――しかし、その先にある答えは⋯⋯。
読み進めるほどに、その裏にあったものが見えてきます。
【想っているからこそのすれ違い】
大切だからこそ、その未来を守りたい。
一緒にいるだけが幸せではない。
それぞれの想いがありながら、すれ違ってしまう二人がなんとも切ないです。
【心に残った言葉】
――リーディアには……未来があるからな。
短い一言ですが、アリウスの想いが詰まっているようで印象に残りました。
二人の想いがどこへ辿り着くのか。その行く末をぜひ最後まで見届けていただきたい短編作品です。
侯爵令嬢リーディアは、婚約者であった第1王子のアリウス殿下から婚約破棄を告げられる。
アリウス殿下は守旧派。リーディアの家は開明派。この日がくるのも時間の問題ではあった。
真実の愛を見つけたと言うアリウス殿下の側には男爵令嬢の姿があった。
リーディアに対するある人の気持ちが切ない。
第1王子は側室の子。第2王子が正妃の子。そんな身分も派閥も関係なく過ごしたかつての思い出が優しい分、痛ましい。
他になにか方法はなかったのかと思うが、きっと悩みに悩み抜いての決断だったのだろう。
第2王子のリュスタスはどうするのか。また、リーディアはどうなるのかは、ご自身の目でお確かめ下さい。
ラストまで目が離せません。
これもひとつの愛の証、そう思える素敵な物語でした。