かつて剣を手に戦場を駆けた男が、名もなき村で愛娘と送る「ありふれた日常」を描いた短編小説です。線上にいた癖が抜けぬまま、少しずつ平穏な日常を営む様子を、淡々とした静謐な筆致で描いています。長編小説のスピンオフだそうですが、長編未読の身にも作品全体に漂う静謐で優しい雰囲気が好みでした。