最近のタイムスリップは、やり直し系の話が多いように思います。しかし、こちらは帰るためにサバイバルする話です。やり直す必要なし。なぜなら、大切な家族が未来に待っているのだから。
とは言え、新紙幣の栄一は使えず、当然ながらスマホも圏外。そんな絶望的な状況の中で、主人公の上條誠は帰り道を少しずつ、しかり確実に手繰り寄せていきます。
そして、誠がもたらしたオーバーテクノロジー(iPhoneなど)をきっかけに、会うはずのない人と人が会い、未来が少しずつ変わっていく。
この話の醍醐味は、オーバーテクノロジーが過去の時代を凌駕するのではなく、当時の技術者が真っ向から理解不能なテクノロジーに挑んでいく姿です。やっぱり日本人は職人が好きなんだと思ってしまうわけですよ。
一気に最後まで楽しませていただきました。