青森の寺で育った一条尊が、父に憑く水子の三姉弟や管狐のイズナと共に、現代に蠢く霊現象を解決するオカルトドラマだ。狐憑きやドッペルゲンガー、付喪神といった古典的な怪異を単に「祓う」対象として描くのではなく、その背景にある人の業や想いに寄り添い「整える」という独自の解釈が光る。死生観に基づいた重厚な筆致と、個性豊かな霊達との賑やかな日常が織りなす独特の空気感が魅力である。
怪異の裏にある人間ドラマや、切ない「想い」の物語に惹かれる層。シリアスな問題解決の合間に、家族のような霊達とのユーモラスな交流を楽しみたい層におすすめできる