物語の舞台は温暖化で気候が激変した未来。
巨大環境建築の外側で貧しいながらも支え合って生きる少年コウタと少女サキを描きます。
しかし守られない暮らしは厳しく、いつか北の豊かな土地を旅したいという夢の手がかりは茫として見えません。
そんな折2人のもとに届いた、誰もが巨大環境建築に入ることができるという知らせ。
管理された理想郷を求めるのか、それとも厳しくも自由ある世界で夢を追うのか。
コウタとサキはどのような選択をしたのでしょうか。
◇
近未来ディストピア作品で問われることの多い二者択一。
「豊かな不自由」か「貧しい自由」か。
おそらく多くの人は「貧しい自由」を選ぶのではないでしょうか。ぼくもそうです。
しかしそれは本当の貧しさを知らない、恵まれた環境にいる者の選択かもしれません。
食うや食わざるやの生活を強いられたとき、どちらを選択するか……それは実際そうなってみないとわかりません。
さて、コウタとサキはどのような決断を下すのでしょうか。
とてもリアルでさまざまな問いを投げかける本作。
とてもオススメです。
ぜひ。