雪が減ることで存在を失っていくあやかしたちの設定が切なく、現実の問題と静かに重なります。研究施設という閉じた空間で生まれる、名付けられない関係性がとても美しい。派手な展開はなくとも、「ここにいていい」という一言の重みが胸に残りました。永遠ではないからこそ尊い奇跡を、澄んだ文体で描いた余韻深い第一話です。