Data1



 黒い空に赤い稲妻が走り、崩壊する都市の残骸がある荒野。遠くには蛇のような影が蠢く中、俺と双子の弟は立っている。


「「はぁ…はぁ…」」

 息が荒くなっている俺と双子の弟。

 そんな中、どこからか荘厳な声が響く。


”破壊か…創造か…お前たちの選択が世界を決する…”


 その直後、双子の足元が崩れ、深い穴に落ちていく。手を伸ばす自分の一番大切な人。


「創士!壊斗!行かないで__________________________



うおぁぁぁぁぁぁ!!!!」


|星明高校3年1組教室


 天城創士あまぎそうしは飛び起きた。どうやら授業中に寝ていたらしい。


「おい!何寝てんだよ、授業中だぞ!しかもお前…今年度受験なんだからしっかりしろよ。」


 急に大声を出したため、注目が自分の元に向く。ほとんどの同級生の笑い声が教室内を反響し、「うるさいぞー」と先生が笑い声を静かにさせる。

 息も絶え絶えな中、先生の言葉に返事をする。

「あ…す…すんません…」





IM RIDER CODE: GEMINUS


____Start.




|星明一番星商店街


「はあぁぁぁ…」


 弟の天城壊斗あまぎかいとと幼馴染の結城ゆうきひよりとの下校中、創士はため息をつく。


「フッ、何してんだよ兄貴。こんな時期に寝てたらやばいよ?これから受験も本番になってくるのに。」


 壊斗の方を口を尖らせながら睨む創士。


「そうよ?創士は成績普通にいいんだからちゃんと頑張りなさいよ〜」

「ま、僕には届かないけど。」

 ひよりの言葉に反応するように嫌味を言う壊斗。より一層増して睨む創士。


「まぁ…あんたはあと、いい加減な性格だけ治しな。」

「ああ…うるせぇやい…はぁ…」

 苦笑いするひよりに、頭をガクっと落とす創士。


「おい!” ”よぉ!」

「ああぁ?」

 ”セイコーの超人”とは、全国ボクシング大会において2連覇した星明高校ボクシング部のエースである兄の創士を指す異名的なものである。

 そのため、兄貴は他校のカッコつけた高校生から絡まれることが多い。

「いつも言ってるけど、やめたほうがいいよ~?」

「大丈夫だよ!今日はなんだか調子が悪そうだし!」

 心配するひよりの助言にいつもより調子に乗っている他校生のやつが言葉を返す。

「今日こそは…勝たせてもらうぜ!オラァァ____

「えい」

バタン…

 絡んできた他校生がかかってくるが、すぐ後ろに回り込み、首元を叩き気絶させてしまう兄貴といういつもの光景が広がった。

「あーあ、だから言ったのに…」

 ひよりは気絶している他校生の頬をぺしぺし叩きながら口を尖らせながら言った。

「まぁいいだろ、いつまでも懲りないし。ほっとけば。僕には関係ないし。」


「はぁ…俺今日誕生日なんだけどなあ…」

「それ言うなら双子の僕も今日が誕生日。」

 互いにガンを飛ばす双子。後ろで呆れるひより。


「ったく、この双子はぁ…18になっても6の時と変わんないんだから…」


|天城家 創士の部屋


「はぁ…」


 天井を見つめる。

なんだったんだ?あの夢…


「てか、ひよりが一番大切な人って、ないない。」

 目を瞑る創士。


「はーーーー…わっかんねぇ〜…まぁ…わかんねぇことは、考えないで、ヨシ!」


ガチャ…

 ドアが開く。叔母のゆかりさんが顔を出した。


「創くん。ご飯!壊くんもうリビングいるよ〜」


「うん今行くよー!」

 起き上がる創士。


|住所不明の廃墟


 謎の4にんが話している。


「おいトキ!そろそろ飽きてきたぜ…俺に暴れさせろ!!!」


 圧の強い眼光で荒ぶる巨漢がドラム缶を蹴飛ばす。ドラム缶がぶつかった壁はポッカリ穴が空いてしまった。

 『トキ』と呼ばれた少し細身で華奢な男が答える。

「お前は飽き性が過ぎるぞ、ラヴァ…一〇〇年前にも同じこと言っていたが一〇〇年続けられたのだし、それにもう三〇〇年も前からやっているのだから、どう時間が経過しようが、目的は変わらんだろうが…」


 冷静に返すトキ。それが気に食わなかったのか、『ラヴァ』と言われた巨漢は怒る。

「ウルセェなぁ!俺はとにかくもう飽きたんだ!人が俺たちの手で逝く…それが見てぇんだよ!」


「ん〜ムッ…その言葉もトキが言っていた一〇〇年前に聞いた記憶があrrrrるッ!ラヴァ、君ってやつは本当に単純な男だヌェ…カカカ…」

 机の上に寝そべる男。本を読みながら嘲笑するように笑う。またもやラヴァは怒号を飛ばす…

「だからその喋り方をやめろって言ってんだろ!!!俺が同じこと言ってた記憶はあるのに、喋り方変えろって俺に毎度言われてるって記憶はねぇのかよ、なぁ?」

 男に顔を近づけるラヴァ。

「ムニミ… お前、がこんなことも覚えらんねぇオツムしてんのか?あぁ!!?」

「君の言葉を聞く必要がないだけだァ!からなのかなァア!君のその短気さはァァァ!」

 ラヴァと『ムニミ』と呼ばれた男は互いにガンを飛ばし合う。


「やめようよ〜!喧嘩なんかしても意味ないよ〜」

 幼く柔らかい物腰の声が、会話に割って入った。


「…アニマ。」

 先ほどまで騒がしかったラヴァが黙る。

「トキ〜」

 『アニマ』と呼ばれた小学5年くらいの背丈の少年はトキの顔を覗き込みながら言った。

「『眷属召喚』でどう?そろそろ次の段階入った方がいいんじゃないかな〜って。」

 トキはまだ不服そうだったが、何かを言う前にアニマが言った。

「それに、20年前トキが無断で眷属出して人間に仕向けたこともあったんだし、別に良くな~い?」


 アニマの後ろで「そ~だそ~だ!」と言っているラヴァを睨んだあと、アニマの顔を見ると、「ね?」と言いたげな顔をしながら、アニマはトキの顔を覗いていた。


 トキは少し考えると答えた。

「わかりました。いいですよ。」

 それを聞いたアニマは飛び跳ねて言った。

「やった〜!!!ラヴァ!やったね!」

 それを聞いたラヴァはニヤリと笑った。

「ああ、だな!早速やっちまうぜ!俺が最初だ!」


 ラヴァは目の前の何もない空間に左手をかざし、力を放出した。


|天城家 リビング


 夕飯を食べ終えた双子は手を合わせる。

「「ご馳走様でした!」」

 ゆかりはフッっと微笑み、キッチンに向かった。

「やっぱ美味いな〜」

 壊斗はしみじみそう思ったのか口から言葉をこぼした


 パチッっと急に電気が消えた。

「なんだ?」


パチパチ…パチパチ…


 何か火花のようなものの音が鳴ったので、音の鳴る方を見ると、パーティースパークが立っているケーキを持ったゆかりさんがいた。

「2人とも!ハッピーバースデー!!!18歳、おめでとう!!!」

 ゆかりさんはニコッっと満面の笑みを浮かべた。そして、ケーキとゆかりさんのその笑顔を見た双子も笑みを浮かべた。


|天城家 3階ベランダ


 夜空を眺めて耽る創士。窓を開け、ベランダにくる壊斗。

「兄貴。」

「フッ…なんだよ。」

 創士の横に並ぶ壊斗。声をかけられた創士は少し照れくさそうに笑う。そんな中、壊斗が話始める。

「ゆかりさんには、この11年間、お世話になったよなぁ…」

 その言葉を受け、少し俯き一呼吸し、そして顔を上げ、昔を思い出す創士。

「ああ、そうだな…」


|11年前______


 ゆかりさんに初めて会ったのは、俺たちの両親の葬式の日だった。

 両親ともに忙しく、当然父さんの実家に帰る機会もなかったため、父さんの妹だったゆかりさんにも会った記憶がなかった。母さんの親族はすでに他界しているか、連絡が取れないらしく、誰一人として来ていなかった。



 ものすごく記憶に残ったのは、父さんの棺に縋りついて泣いている姿だった。



 だけれど、俺たちを引き取ることが了承していたゆかりさんは、俺たちを不安にさせないために、俺たちの前では気丈に振舞ってこう言った。



これからは、私が守るからね



「僕たちが…これからは僕たちが、ゆかりさんを守る番だね。」

 覚悟を決めたように、はっきりと壊斗は言った。それを見て、フッっと創士は笑った。

「ああ、当たり前だ…!」

 星々煌めく夜空を見上げながら、俺らふたりはそう決めた。


|翌日 星明高校3年1組教室


「兄貴~」

 壊斗が教室に入ってきた。ちなみに、壊斗は別のクラスだ。

「帰ろうぜ~ひよりも」

 一緒のクラスのひよりにも声をかける。

「私はいいよ~でも創士日直なんだよね~」

 ひよりの言う通り、俺は日直だった。それにまだ日誌も書き終わっていなかったし、黒板もまだ少し汚い。次の授業のため、雑に消されたのが見て取れる。

「ああ。兄貴、僕待つよー」

「大丈夫だ。先帰っていいぞー」


 先程、普通の仕事だけでなく、いろんなことを押し付けてきた担任のせいで、少し日直の仕事が長引きそうだったので、壊斗とひよりを先に帰らせた。


|十数分後______


「ふぅ…ようやく帰れる…疲れた~…」


 日直の仕事も終わり、いつも帰っている商店街の道を歩いていた時だった。


「天城創士くん…だね?」

 急に声をかけられた。後ろを振りむくと、白衣を羽織り、アタッシュケースを左手に持っている若い男がいた。


「はい…そうですけど…」

 戸惑いながらも答えると、男は話始めた。


「よかった…私の名前は梶原悠一かじわらゆういち。国立の研究所で研究員をしているものだ。」

 梶原さんは名刺を俺に渡した。名刺には『国立総合研究所 UN』と書かれている。


「梶原さん…ですか。なんの用ですか?」

 俺は梶原さんに至極当然の疑問を投げかける。


「君に、渡さなければいけないものがあるんだ。」

 梶原さんはずっと左手に持っていたアタッシュケースを両手で持ち直し、俺に渡してきた。


「これは…?」

 渡されたアタッシュケースを一瞥し、再度梶原さんの顔を見る。


「まぁある種、” ”ってやつだよ。君が18歳になったら、これを君に渡すことになっていたんだ。」

 頭を搔きながら、笑顔でそう言った。


「” ” …?」

 国からなにが送られるのか不思議に思いながら、俺はアタッシュケースを開けた。


 中に入っていたのは大きなベルトのバックルのようなものだった。バックルの右側にはバイクのハンドルのようなものが付いたパーツが付いていた。そしてその横にはハンマーのようなデザインがかたどられた直方体のものが入っていた。


「これは…?」

 開けたアタッシュケースの中身を観察し、再々度梶原さんの顔を見る。


「これは君にしか使えないんだ。説明書はアタッシュケースの中に入っているから、それを見てね。」

 そう言った梶原さんは振り返ったあと、顔をこちらに向け、さきほどの笑顔ではなく、厳しいというか、難しい顔をしながらこう言った。


「頼んだよ、…」


…?」


 疑問に思ったが聞く前に梶原さんは立ち去ってしまった。


「なんなんだ?これ…説明書読んでみるか…」

 アタッシュケースの中に入っていた説明書を取る。


「”ジェミナスドライバー+” …?」

 説明書の表紙にはそう書いてあった。バックル…ではなく、このベルトの説明欄に書いてあったことを読み上げた。


「『これは、に設計された特別なベルトである。』世界とか、規模大きすぎじゃ…」

 一文目に書いてある文言に戸惑いながらも読み続ける。


「『この”ジェミナスドライバー+”は創造の力を持ち、最終的にはあらゆるものを作り出すことができる。そして隣に入っているのは、”クラフトギア”。これをドライバーの中央部の”ギアスロット”にセットし、” +ドライバーG”のグリップを回すと特殊スーツが装着され、”変身”が完了する。』」


「へ…” ” …?」


 幼い頃によく聞いていたが、ここ最近は聞きなじみのない言葉がつづられていた。そんなものは空想のものだと認識していたし、とか規模間の大きい言葉を見たため、現実味が全くもって湧かない。


「変身……か…」


バァァン!!!


「ッ……なんだ?!」

突然、爆発音が聞こえた。しかもすぐ近くから。びっくりしていたが、何があったのかを確かめるために聞こえた方向に走り出した。


|天城家 リビング

『えー…ただいま速報が入りました。〇〇県星明市の星明一番星商店街にて爆発がおきました。外出の際は、気をつけてください。』

 リビングでニュースを見ていた壊斗に嫌な予感が走る。

「……兄貴!」


バタン!

「ちょっと壊斗!危ないよ!!!」


 家を飛び出す壊斗。ゆかりはそれを止めようとするが、壊斗は全く聞かなかった。



|星明一番星商店街

 爆発のあった方向に創士が向かうと、商店街の至る所に炎が燃えており、いつも見ているにぎやかな雰囲気とは打って変わり、とてもひどい有様であった。被害が広がる商店街の渦中に、見たことのない怪物がいた。


 体は燃えるかのように赤く、炎のように揺らいでいる意匠が体にある。その手は本当に燃えていた。

「なんだ…こいつ…」

「俺の名は『ファイア・オロボロス』。だ。」

 至極当然の疑問を抱きく創士に答える「ファイア・オロボロス」と名乗る怪物。

 見たことのない怪物を前に狼狽える創士。こんな感覚になったのは久しぶりだと思った。

 怖いと。


「助けて…助けて!」


 ハッと気づくと、怪物の向こうに足が瓦礫のせいで動かせない女性がいた。


「……まだ残っていたか…すぐに黄泉あちらに送ってやろう…」

 女性の元に歩こうとする怪物。


「…!やめろ!!!」

 歩く怪物まで走り、怪物の背中を殴る。


「?!」

 全くもってビクともしない体に衝撃を覚える創士。

「こいつ…」

ジュゥゥゥ…

「あ?…アッツ!!!」

 殴った手が燃えたように熱くなった。

「こんにゃろう!」

 もう一度殴ろうとすると


「うわ!」

 ブォォォ!と炎の壁が創士の前を遮った。


「これじゃ…」

 炎の壁を突っ切ることは簡単だがそのあとどうなるかがわからない。あの怪物をどうにかしてあの女の人を助けなければ…


「…考えてる暇はない!」

 炎の壁を突っ切り、怪物と対峙する。


「…命知らずだな」

 怪物は若干呆れたような声で言う。

「うるせぇ!オラァ!」

 もう一度殴りかかろうとする創士。


「馬鹿め」

 殴りかかった創士を避け、腹に一発拳を入れる怪物。

「がはッ!」

 創士は持っていたアタッシュケースを手から離し、苦しそうに倒れ込む。彼はボクシングをし始めたばかりでに何十回か腹に食らったとき以来、腹に食らったことがなかった。久しぶりの体験に戸惑う創士。


「わが種オロボロスと人間とでは、力の差があるのだ…身の程を知れ…」

 わが種?オロボロス…?なんだそれ…

 既に混乱している頭に注がれる情報にますます混乱する創士。


「だが人間にしては丈夫な体だな…しかし、我らには関係ない…人間よ…さようならだ」


 ボゥ!と怪物の左手が燃える。

 死ぬ…!

 怪物が行動したわけではないが、感覚が、直感的にそう感じた。

 このままでは自分も、あの倒れている女性も死ぬ。

 なんとかこの状況を好転させるか。混乱した頭を整理しながら、それが可能な情報を創士はその中から探す。


「は!そうだ…!」

 顔を上げ、なにかを思い出した創士。

「死ね」


ボォォォォ!

 怪物の左手から放たれた火炎放射を前受け身で避け、落ちているアタッシュケースを拾う創士。


「はぁ…はぁ…はぁ…」

 拾ったアタッシュケースを右脇に抱え、怪物を睨む創士。その創士の方に顔を向け、見つめる怪物。


「なんだ…それは…」

 困惑する怪物。睨んだまま話す創士。

「俺にしか使えない…の力だ!」

 アタッシュケースを開け、ジェミナスドライバー+とクラフトギアを取り出す。

 立ち上がり、ジェミナスドライバー+を腰に装着し、クラフトギアを構える。


「絶対に…お前を止める…!」

『Craft 』

 クラフトギア上部のボタンを押し、起動する。


「はぁ!」

『Set On 』

 ドライバーの中央部の”ギアスロット”にクラフトギアをセットする。


『Tern Driver... Tern Driver... Tern Driver... Tern Driver...』


「変身…!」

 ジェミナスドライバー+のグリップを回す。


『Screw IN! 』


 創士の体の周りに装甲が生成され浮遊し、体に装着され、ネジが締まる。

『The Creator of all things. 』

 顔にマスクが生成され、マスクの左右にネジが締まる。

『Craft! 』


「なんだこれ…」

 変わった自分の手や体に驚く創士。


「お前…!それはなんだ!」

 少し狼狽える怪物。

「はッ!俺もなんだかよく知らねぇが…お前を倒せるなら…なんだっていいぜ!!!」


「はァ!」

 殴りかかる創士。避ける怪物。

 怪物の胴体に入る蹴り。後ろに下がる怪物。

「うッ!」

「オリャァ!」

 怪物に飛び蹴りを繰り出す創士。怪物の顔に入る。


 少し遠くから見つめる梶原。

「ついにフェーズ1完了だ…マスクドライダー……!」


「ふざ…けるな!」

 怪物はクリエイトに向かって左手から火炎放射。


まずい…確か…

 クラフトキットの上部のボタンを押し、グリップを戻す。

『1!』

「は!」

 グリップを回す。

『Craft! Voltage 1!』

ドン!

 地面を力強く踏むクリエイト。

バゴォォォン!!!

 踏んだ地面から壁が生成され、怪物の放った火炎放射をさえぎる。


「なに?!」

「へッ!これには創造の力がある…らしいぜ!フン!お前ら、こんなもんかよ!人間とお前とでは、力の差があるんだろ!」

 驚く怪物。煽るクリエイト。その煽りにいきどおったのか、迫ってくる怪物。

「おわッ!」

 クリエイトに向かって炎をまとった拳を繰り出す怪物と、それを避ける創士。

「は!」

 商店街の店の壁を触り、直方体の柱のようなものを生成し、怪物にぶつける。


「我々””を…なめるなよォォァ!!!」

 全身に炎を纏う怪物。

「まずいな…何か武器を創りたいなぁ…あ、説明書にあったな。は!」


『1!2!』

 グリップを戻し、再び回す。

『Craft! Voltage 2!』

 すると剣が生成される。

『ブレイク・クリエイター!』

 生成したブレイク・クリエイターを頭上に構えるクリエイト。


「かかって来いよ…!」

 全身に炎を纏った怪物とブレイク・クリエイターを頭上に構えるクリエイト。両者が睨み合った。数秒経ってから、同時に走り出した。

「「ハァァァ!!!」」

「はァ!」

 切りかかるクリエイトと避ける怪物。

 もう一度切りかかり、怪物の胴体に入る斬撃。後ろに下がる怪物。

「うッ!」

「「オリャァ!」」


 ブレイク・クリエイターと怪物の腕が重なり合い、均衡状態になる。

「貴様の戦い方…物を作るという行為以外は…まるで化け物のようだな…」

 

「お前にだけは…言われたく…ねぇ!ハァ!」

 怪物の腹部を蹴り飛ばし、距離を取る。


「終わりだ!」

 クラフトキットの上部のボタンを3回押し、グリップを戻す。

『1!2!3!Voltage 3!FULL CHARGE!』

「ハァ!」

 両足の装甲がバネに変換され、高く飛ぶクリエイト!

 グリップを再び回す。

『Craft! FEVER DRIVE! 』

「オラァァァァァ!!!」

 キックを放つクリエイト。


「馬鹿な…!この俺が…人間…ごときにィィィ!!!」


ドォォォォン…

 キックを受けた怪物が爆散する。


「ハァ…ハァ…」

 ベルトのグリップを先程とは反対に回す。

 装甲が粒子状になり、消える。


 ベルトのスロットからクラフトギアを引き抜く。


「これが…俺にしか使えない…力……?」

 手に持ったクラフトギアを見つめ、生身で圧倒された敵を逆に圧倒した力に、戸惑う創士。


|謎の研究所

 廊下を歩く梶原。とある部屋の扉の前にあるタッチパネル式のキーボードにパスワードを入力し、ロックを解除する。


バシューッ

 扉が開き、扉の向こうの部屋に入る。そして何かに話かける梶原。

「いよいよ始まりましたね…」

 梶原が何かに目を向ける。それは何かの大きい水晶体。

 その水晶体は梶原がかけた言葉に待ち侘びたと言わんばかりに高揚したように返事をした。


『そうだな…ついに始動する…我らが計画の、開闢かいびゃくのときだ…!』


|星明一番星商店街。

 戸惑っている創士の後ろに人影が一つ。


「兄貴…何してんの……?」


 びっくりし、後ろを振り向くと___


 後ろには壊斗がいた。


 見つめ合うふたり。



これは、俺ら双子の物語、始まりの出来事だ____







____IM RIDER CODE: GEMINUS

Data1「開幕-超人へ-」____












________ To Be Continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る