勇者と剣の話といっても、勇者が剣を振るって悪を打ちのめすというような物語ではない。もう剣は打たないが火だけは絶やさなかった伝説の鍛治師と勇者候補の少女の言葉少ないやり取り。短編なのに先を急がず、炉を前にじっくりと静かに流れる時が淡々と描かれていて、心の深い所に染みていくような作品です。