ちょっと、
谷崎潤一郎を思わせる、
妖しい耽美性を感じました。
翠子(みどりこ)と菫子(すみれこ)の美しい双子の姉妹。
しかし、ある日、
菫子が池で溺死する事故が起きるのですが、
翠子は無事でした。
そうして、
父が翠子に買い与えた、
菫子にそっくりな人形。
翠子は罪悪感のようなものからだろうか、
菫子にそっくりな人形に毎晩添い寝するようになるのですが、
それは自分にそっくりな人形に添い寝することに等しかったのです。
そこから生まれる静かな狂気性……。
しかし、執事は事故の真相を知っていました。
それは……!?
翠子が菫子になり、菫子が翠子になり、
どちらも人形になってしまうかのような、
耽美と幻惑が薫り立つ秀作ストーリー。
これはある奇妙な女の子の話。
ある家に、翠子と菫子という、双子の姉妹がいた。二人は見た目がそっくりで、身内ですら区別が難しい。
数少ない二人の見た目の違いは、菫子の左耳の後ろにある小さなほくろがあることくらい。
このように、見た目がとても似ている二人だが、性格は大きくことなっていた。
翠子は外向的で、知識欲も強く、良く笑う女の子。
薫子は病弱でほとんど寝て過ごしていて、好きなことさお人形遊びくらい。
二人の両親は薫子より、翠子のほうにより関心を向けていたようだ。
翠子は情が厚く、菫子を大層不憫に思い、よく菫子の部屋に行って、二人で過ごしていたという。
そんな姉妹にある日、悲劇が起きる。
その事件以降、翠子は夜に奇妙な人形遊びを行うようになる……。
いったい、彼女はなぜこんな奇妙な人形遊びをしているのか……。ホラーっぽい雰囲気があるけど、どこか悲しくもある、不思議な作品でした。おすすめです。