全体を通して視覚、聴覚で情感を表現しています。
たたん、たたんの音が冒頭でリズムを作っていますし、繊月は全体に漂う空気、消え入りそうに光る様子を伝えています。そうしてはじめに感覚を通して良い形で印象を作って物語への入り口を作っています。
そこから「自分」というテーマに向き合っています。それについて硬い1つの答えが出るのではなく、冒頭に置いたリズムがまた鳴って、虎落笛が聞こえて、心だけが取り残される感覚がひしひし伝わってきます。
繊月がこれから満月に向かう月齢だというのもいいですね。
おすすめです。