長命種の魔法使いミシェルと、弟弟子で手のひらサイズのゴーレム・ユーゴ。これは、すでにこの世にいない先生の面影を辿る、静かな旅路の物語です。
なぜ魔法使いは消えてしまったのか、なぜユーゴはゴーレムになったのか、そして、先生はどこへ行ったのか。
散りばめられた謎を抱えながら、ミシェルは魂の境界線が曖昧になってしまったユーゴに嘘をつき続けます。その「嘘」の先にある救いを信じて旅を続ける彼の心境を考えると、胸が張り裂けるような思いがします。
派手な魔法の応酬はありません。そこにあるのは、二人が静かな結末を探すための歩み。
喪失の痛みを知るすべての人に、そっと寄り添うような作品です。