いわゆるポストアポカリプス物ではあるが、決して荒野を彷徨い歩きながら化け物達と戦う話ではない。ただ、人類だけが消えた世界で、何故か残された少女二人の百合珍道中とでも言うべき物語だ。人類だけが消えただけなので、世界は相変わらず、いや、それどころかより美しく『生きている』。静かで、それ故に哀愁を感じるのである。だが、そんな事は大して気にもとめず、二人はただ旅を続けるのだ。温泉を見つけたり、某激安の廃墟。見つけたり……。滅びた世界で咲く、最後の百合の花々は、どのような結末を迎えるのであろうか。このレビューを読んだ人は、是非その道中。見守ってほしい。