亜人の行進 —ソロの狼煙—
しまうま
プロローグ
「1人しかいないなら殺せ。複数人いるなら潜め」
狩りに出る度に、父が仲間達に言うセリフだ。若くしてなった長の言葉によって、槍を手にした大人達が全身の毛を逆立たせ、瞳の奥を揺らしている。
そんな姿を初めて見た僕は、深い深い森の奥地にこの集落があるのはきっと、奴らから隠れるためのことなのだろうと、幼いながらに察してしまった。
実際にその存在を見たという者は集落にはいなかった。
しかし、その姿を誰もが震えて語る。熊よりも、大蛇よりも圧倒的に恐ろしいのだと。
しかし、何故大人達は怖がるのだろう。そう不思議に思わずにはいられなかった。
牙も
鋭い爪も
何もない
毛は少なくて、鼻も効かなければ、耳も悪い
僕達ワーウルフにはその全てがあるのに、なぜ何も持たない人間を怖がるんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます