年齢も性別も明かされない「トペペさん」というキャラクター造形だけで、この日常コメディの軽妙な異質さが伝わってくる。ちょこさんの家に居着き、周囲の人々と会話を重ねる中で、ユーモアと思考の深さを同時に差し出してくる存在として描かれている。
レビューで「最終話を読んだら……」と意味深に語られている通り、5話というコンパクトな構成の中に、ちょっとした仕掛けが用意されているらしい。日常会話の中に潜む発見を拾い上げる視点が、シンプルながら誠実だ。
会話劇として気軽に読める短さながら、最後にどんな読後感が残るのか気になる一作。