昔話、あるいは神話には、善意を持って接すると善意が返ってきて大きな利益をもたらす……といったような話が多く見られます。
ならば……悪意を持って接した時には、その悪意が大いなる呪いとして返ってきても。
なんらおかしくはありませんね?
この作品では、ある屋敷で起こった悲劇……屋敷の人々の悪意に傷つけられた一人の老婆によって、江戸時代から現代に至るまでの間、子々孫々あるいはその村の住民全てを巻き込んだ“悪意”が返ってくる様子が描かれています。
江戸という時代設定といい、屋敷の人間の悪意の生々しさといい、嫁いで幸せになった娘に会いに行ったはずの老婆の選択の切なさといい……1000字とは思えないくらいに満足感のある傑作です。
本当にこんな村があったとしても驚きません。
あなたもそんな秀逸なこの作品を、ぜひご一読ください!