核や熱兵器によって、私たちはついに電力の全面喪失という未来に直面した。使う勇気がなかったのか、あるいは使えなかったのか。単純な電力生成・収集源すら乏しい植民惑星に住む者たちにとってはそうかもしれない。
そのため、電力に依存した情報共有、ひいては人類文明を継承する手段もまた消え去った。生き残った者一人ひとりは、まるで無人の孤島に放り出されたかのようだ。
それからの一歩一歩が、すべて生存をかけた闘いとなった。
失って初めて、その大切さに気づく。かつては当たり前だった、あの普通の日々の。
一歩を踏み出し、AIロボットアシスタントと共に、月面を歩む。生きる希望、命の希望を求めて。それは、まるで空を仰ぎ見る、あの遠くて近い青い惑星のようだ。
廃墟の海を一つまた一つと越え、通信を繋ぐ可能性を探し求める。継承の希望と出会うその日まで。