競馬を取り巻く環境やイメージというものは、ここ数年で急激に変化してきているように思います。
それまでのイメージと言えば、ギャンブルとしての側面が色濃く、ダメ男どもが汚い言葉を投げかけながら、勝っただの負けただのと殺伐とした雰囲気で一喜一憂しているという、有体に言えば「あんまりよくないイメージのもの」であったように思います。
勿論、ハルウララブームやディープインパクトのようなスーパーホースによるイメージアップ戦略はあったものの、それでもやはり「賭け事」という側面はかなり強く出ていたように思います。
それが劇的に変わったのは、やはり最近になって登場した「ウマ娘」のブームが大きいところでしょう。
歴史に名を遺す名馬たちを美少女の姿に擬人化した本コンテンツは、発表当初は数多くの擬人化コンテンツの内の一つとして、あまりぱっとしないスタートであったと思います。
しかし、徐々にそのコンテンツが「史実を元にした熱いスポコンドラマ」であるという側面が注目されるようになると、徐々に擬人化された美少女たちだけでなく、史実の馬たちにも注目が集まるようになります。
特に、引退馬となった存命の馬たちを支援するため、ファンたちが大量の募金活動を行った事例は記憶に新しいです。
こうしてウマ娘は単なる美少女コンテンツという枠を超え、馬たちの歩んできたストーリーによって人々を魅了する「推し活」コンテンツとしての地位を不動のものとしたのです。
これによって、競馬のイメージは劇的に変化しました。
それまでおっさんくさくて、賭け事としての側面が強かった見方が、「熱いスポーツドラマ」、「次世代へと血統をつなぐ歴史の重みある物語」へと、競馬というものの見方そのものを大きく変化していったのです。
次第に、競馬というコンテンツは若い世代による応援もあり、「推し活コンテンツ」としての立場を確立していきました。
本エッセイは、そんな「推し活世代」の筆者様を通して見る、とある一頭の競走馬への熱い思いの乗った奮闘劇です。
是非ともその場の雰囲気や熱量を感じ取ってみてください。
あ、ちなみに私はダイワスカーレットが好きです。