先住民②【トニー】
メアリーの視線に沿って周りを見渡すと、四方八方を囲まれているのがわかった。
先程は静まり返っていた森が一斉にガサガサと音を立て始める。
どんどん近づいている…
俺達は背中合わせになり銃を構え、周囲に警戒を始めた。
たった数分でこんなに大勢…
ここにたどり着く前に情報が伝わっていたのだろう。
メアリーが小声で話しかける
「油断するなよ。
何があっても銃は使うな」
周りの音が消えた時、周りの人間の姿が露わになった。
十数人の先住民。全員、顔には仮面を付けているが体格で男女共いるのがわかる。
手には槍や弓矢をそれぞれ持ち、こちらに焦点を合わせている。
先住民が一斉に話し出すが、言葉がわからず何を伝えたいのかわからない。
責め立てられているような雰囲気だが…
メアリーは一人一人の先住民を確認し口を開いた。
「この中に言葉がわかるやつはいるか?」
「いや、いないんじゃ…」
その時、一人の少女が前に数歩出た。
腰までの黒い髪、細い腕や足が白い布から見えている。
『わたし、すこしわかる』
そして続ける。
『ぶきをすてろ。』
「わかった」
そう言ってメアリーは銃を下に置く。
俺も同じように銃を置いて手を上げた。
「私たちは話をしに来た。攻撃をしに来たわけではない。」
少女は静かな口調で続ける。
『しんじない。そういって、わたしたちころしたやついた』
少女が言い終わると数人の先住民が近づいてきて縄で身体を縛りだした。
『ついてこい。わたしたちのむら』
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