防御編で毎回爆死した先輩が、今度は攻撃に転じます。結果は変わりません。
絶対零度でボイル・シャルルの法則により自爆、直径1cmの巨大レンズ攻撃、シュレーディンガーの氷槍(最も着弾確率が高いのは自分)、レールガンで要塞にトンネルを開通、そして衛星軌道からの質量爆撃でスペースデブリと衝突話タイトルを読むだけでオチが分かるのに、なぜか毎回笑えるのがこのシリーズの底力です。
「理屈が正しいほど、オチがひどい」というレビューの言葉が完璧に言い表しています。防御編と合わせて全13話、エピローグで夏祭りにまで物理法則を持ち込んで失敗するオマケ付きの完結作です。
「理系ギャグラブコメ」といえばいいのでしょうか。
あまりジャンル分けをしないほうが、かえって作品が縦横無尽に読み手の頭の中を駆け巡ってくれそうです。
異世界小説に理系ギャグを全力で注ぎ込んだら、一体どうなるのか——
本作は、そんな実証結果を目の前で披露してくださっているかのような、心地よい爽快感があります。
理論は完璧に正しいのに、なぜか結果だけは大失敗する。そして、そこに極上の笑いが生まれる。
この一連の流れは、一度読めば確実にクセになる仕掛けとなっています。
とはいえ、作者様に難解な意図があるわけではなく、とにかく「文字を使ったエンタメ」を全力で遊び倒そうとしているだけなのかもしれません。
「どうせ失敗するだろう」という読み手の予想を遥かに超えてくる斜め上の大失敗に大笑いさせられる中、最後には意外な展開も待っており、その知的なバランス感覚と圧倒的なサービス精神には脱帽するばかりです。
体験した者だけが味わえる笑いと感動が、全6話の中にギッシリと込められています。
どうぞ皆さんも、理論的に脳を笑いで満たしてみてください。
異世界転生モノは数あれど、ここまで物理法則に忠実すぎて自滅する主人公は初めてです🤣💦
大気圧の爆縮から始まり、高純度の巨大レンズによる非効率な点攻撃、量子力学的な自爆、そしてレールガンの過貫通と、計算は完璧なのに現場の運用フェーズで大失敗する展開が秀逸すぎます。
特に、報告書を書きたくないからと意地になってビームを振り回そうとする姿は、現代社会で働くすべての人の涙を誘うはずです💼😭
冷ややかな後輩ちゃんとの掛け合いもテンポが良く、笑いのセンスが限界突破しています。
理系の専門知識がなくても圧倒的な勢いとシュールな絵面で楽しめる、極上のエンターテインメント作品です✨
めちゃくちゃ笑いました。ファンタジー世界に転生したエンジニアがリアル物理法則で無双する…ストーリーかと思いきや、いつもあと一歩のところで見落としがあったり、ミスしたりして自爆してしまう。その理屈もしっかり物理の知識に基づいているのが面白いです。どうやって最終決戦に進めたのか…。
詠唱がかっこいいですね。声に出したい感じです。魔法や景色の描写も素晴らしく、映像が目に浮かんでくるようでした。キャラクターの説明など出すべき情報が精選されているので、物語の中核だけみっちり楽しむことができます。
コメント欄で各エピソードの後日談がお話されているので、ぜひそちらもご覧になってみてください。