この作品は、偉大なる祖父が遺した「奥義書」を巡る、若き天才魔術師と少女の奮闘(?)を描いた痛快コメディです。
大魔術師ペルベルの残した秘伝の魔術――それは、ありとあらゆる魔術が“エロくなる”という問題大ありの魔術だった。
とにかく「究極の秘術」と「最低のネーミング」の絶妙なギャップに笑いました。
緻密に構成された魔術が、次々と斜め上の「エロティカル」な現象へと昇華されていく展開が面白かったです。
淡々と合理的な兄弟子と、翻弄されつつも自らの欲望に忠実な少女の軽妙な掛け合いが、物語のテンポを加速させていて良かったです。
「世界平和」という壮大なテーマに対し、ハレンチかつ説得力のある(?)回答を提示した作品です。短編コメディやファンタジーを読みたい方にも、お薦めです。