男女バディモノの青春ラブコメ×ミステリー作品。ヒロインのキャラクターがヤンデレ気味だけど健気で可愛くて、普段ミステリーを読まない方も楽しめるストーリーだと思います。しっかりとした地の文。でも、説明くさくなく、情景も伝わる本格派でした。ラブコメとミステリーの緩急も素晴らしく、恋愛のドキドキとミステリーのドキドキ両方楽しめる、とってもお得な作品です!
奏を「かみさま」と崇め、どこまでも尽くそうとする白菊。そんな彼女に振り回されながらも、放っておくことのできない奏。この二人のやり取りがとにかく面白い。白菊の愛――というより信仰にも近い重すぎる感情に、奏は引いたり、呆れたり、時には照れたり。一方で物語が進むにつれ、少しずつ二人自身の姿が見えてきます。「ぼくはかみさま」から始まった戯言が、いつしか二人だけの関係へ変わっていく物語。
文章と1話構成がもはやプロ。ふとお見掛けして、どこを読んでも文章が綺麗。冒頭からしっかり読み始め、笑える箇所でしっかりと笑え、「いやあこれはもうプロでしょ」と感銘の笑い声すら漏れました。日常から始まるちょっとした変化。読み始めたらまず止まらない。一気に読もうかと思ったが、読み切ることすら勿体ないと感じる文章。全てを忘れて夢中になれる作品。かなりお勧めです。