手軽さと安全を求めすぎた結果、物語として疎かにすべきでないことが邪魔とさえされている現状。この話にある経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。異世界ものやバトルを書く人、もちろんそれ以外の方も。表現することの意味とその大切さを今一度味わうべき。書き手としても、読み手としても、この創作論が広まることを願います。
やはり文芸とはこうあたりたいものです。Web小説界隈では、日に日に表現者の肩身が狭くなりつつあります。 私の知るかつてのWeb界隈は、もっと言葉を信じ疑う人間が多かったなぁと懐かしく思えました。
まず、主人公へ没入するために用意されている冒頭部分が良い。スマホを開いてカクヨムを見ている自分と重なり、主人公の視点へ自然と誘導される。問題提起→自爆の流れも美しい。好き。そして、少しリアルなコメント(簡単にコメントが付くことはリアルではないが)。好き。読者を納得させるために、「描写ではなく設定に逃げていた」というメッセージは書き手として腑に落ちるだけでなく、読み手としても流行の根底を一つ拾えた気分で満足感がある。
ファンタジーで非テンプレを目指す私たちは、わずかな星の光と小さなハートの点滅をたより進む林の中の象みたいなもんですね。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(98文字)