第2話 女騎士を助けたら惚れられた!

前回、簡単にめちゃくちゃかわいい天使と悪魔と付き合えてしまった俺。

 テンコとワルコは当たり前のように一緒に暮らすようになった。

 俺はあくびをしながら、朝のニュースを見る。

「本日は晴天ですが、南出藻蟻市なんでもありしに向かって世紀末ヤンキーが進行中との予報が出ました」


「南出藻蟻市って、うちじゃねえか!世紀末ヤンキーってなんだよ!天気予報じゃねえじゃねーか!?」

 昔からなんでもありなのについついツッコんでしまう。悪い癖だ。

「世紀末ヤンキーってなんだ?」

 お菓子を食べながらワルコが首をかしげる。

「なんのことでしょうか?」

 テンコも同調して首をかしげる。


「世紀末ヤンキーってのはな!モヒカンだったりハゲてたりで、且つヒャッハーなやつらの総称だよ」

 まじめに説明すると二人は何故か納得した。

 まあ、学校あるから外出なきゃ行けないけど……流石に大丈夫だよな?


 通学路に横にある公園に違和感を覚える。

 ブロロロロロッ

 ものすごい改造されたような乗り物が勢揃いして、あきらかにやばそうな集団がたむろしている。

「ヒャッハー!!!」


「ホントだ!バカそうな奴らがいるぞ?」

 ワルコが素直な感想を口に出してしまう。


「ばっーーワルコ!やめなさい!」

 咄嗟に静止するも遅かった。


「なぁんだおめえら!?」

世紀末ヤンキーがずいっと前へ出てくる。


めちゃくちゃこえぇ……


「待ちたまえ!弱いものイジメはこの"ノエル・セイクリッド・アーサー"が許さん」

 颯爽と現れたノエルと名乗る女性は。金髪、碧眼で美しく、銀の鎧を纏っていた。まさしく、女騎士。俺は見惚れ安心した。


三分後ーー


「くっ、殺せ……」

 よえぇー!!

 思わず心の中で叫んでしまった。


「おい!この女よえーぞ!しかも上玉じゃねえか!」

 世紀末ヤンキーが見た目通りの下品な言葉を吐く。


「やめろ!」

 その光景に思わず反射的に前にでてしまった俺は、ビンタをかましてしまう。


 当たりどころが悪かったのか世紀末ヤンキーは300メートルほど吹っ飛んでしまう。

「ひっ、こいつやべえ!逃げんべや!」

 おそらく、焦って地元の言葉が出てしまったのだろう。世紀末ヤンキーたちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。


「ありがとう……君もまさしく騎士なのだな!今後、私の背中は任せたぞ!」

 そして頬にキスをされた。


「アタルくん、女騎士さんも助けて本当に素敵です!」

「アタル、容赦なく世紀末ヤンキーを肉片にするなんてさすがだよ!」


 そして学校は休んだ。


 その夜。何気なくニュースを見る。

「今朝、南出藻蟻市に上陸した世紀末ヤンキーですが、上陸後、大きく南に逸れた模様です」


 世紀末ヤンキーなんで天気扱いなんだよ!!

「アタルは天災を退けたのだな!さすが私の背を任せただけのことはある!」

 すっかりと我が家馴染んでたノエルであった。

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