『私の右手には、 三千万円の保険金がかかっている』
強烈なキャッチコピーは、事実、主人公にとって商売道具。
ジュエリーをよく魅せるための広告塔として、生きるために使う手を存分に活かせない日々を送っていたところ、たまたま目についた家事代行サービス──株式会社 猫の手──に依頼することに。
派遣されたのは仕事人、いや、仕事猫さん!
考察しがいあります。
手袋は『手の内を隠す』なんてイメージがもたれやすいですが、本作に限っては『心を隠さない』他者へのあたたかさが沁み渡ります。
"猫"が関わる作品にハズレなしな作者様です。
今回も楽しませていただきました。
別作もオススメですが、まずはこちらの短編をどうぞ、ご一読を(=^・^=)
忙しい人にはうってつけの家事代行サービス。
ネットサーフィンでなんとなく申し込んだ主人公は、心の奥底にまで届くサービスを経験してしまうという、じんわりほっこりする優しいお話です。
申 し 込 み た い ッ ッ !!
読んだ人は切実に思うことでしょう。
でも実際に存在したら、人気過ぎて値段が高騰して恐らくこちらの手が出ない……
そう、高い保険がかかったモデルさんである主人公の設定がこんなところにも意味があるのです。
主人公が温もりを取り戻すのに感動の涙を覚えつつ、こっそり現実の侘しさへの苦い涙も混ぜ込める作品になっております(笑)
もともと家事なんてしなくても尊いのに、家事までしてくれたら至高の存在になりすぎてしまうというお話です。