無害ダンジョン

まおう

第1話 出会いそれから

俺の名前はまおう 別に魔王ではない 久しく友はいない

恋愛について聞いてくれるなよ

ゲーム マンガ アニメ 音楽 と言ってもゲームやアニメ関係のやつ

クリスマスにはサクラ大戦の奇跡の鐘を聴く

ゲームやったしアニメも見たしサントラも買ったから

年は40 30代の頃は40までには結婚とか童貞卒業とか思っていたが

今は 50までにって思ってる

でもさぁ たぶん無理だと思う 今まで出来なかったことが

今から出来るわけじゃないよ

だから 可能性があるとするならばそれは若き日の俺 そいつに

今の俺のを見せて 間違ったルートを正せば

もっといい未来に行くんじゃないのかなって思ってたんだぁ


さて そんなことを考えても物語は進まない

そんなところを 天使や神さまは見てなかった むしろ逆だった


悪魔が見ていた 女ぽかったが 悪魔に性別などあるのだろうか

悪魔「あの肉ダルマ なかなかいい性格の腐り具合と怠惰な心根だな

世間を舐めてるぜ

楽していい契約が出来そうだァ アハハハハ!」


おれがいつものように座卓でFF11をやってると

画面からゆっくり褐色の細い腕が伸びてきた

まおう「えっ!」

腕がするすると伸びてきて 首に届き首を絞め始めた

まおう「ちょっ! ウッ! グググッ!」

力が強くてすぐに気を失いそうになった が 俺が苦しそうな声を上げたせいか

すぐに手の力緩められ そして画面から 褐色の小柄な女の子が出てきた

悪魔「アハハハハ! そうガキ相手にビビんなよぅ!」

それから おれが息を整えている間 悪魔はずっと笑っていた


悪魔「さて 別にビビらせにきたってわけじゃないんだが 

でもその前に…  あたしがおまえの童貞貰ってやってもいいんだぜぇ

おあつらえ向きに寝床の上じゃないか!? どうするかい?」

座卓の前に敷いていた布団に二人とも座っているのだが

悪魔が股を開きながらケラケラ笑い 冗談か本気か布団を軽く叩き言ってた


まおう「……あのー 別に嫌って訳ではないんですが

たぶん印象的におれより年上だと思うんです

だけど見た目がロリなんで おれ的にはアウトです! たとえ警察来なくても癖になるといけないので!

すみません!」

悪魔「ちぇ! この腑抜けが まあいい 本題じゃないしなー

じゃあ本題といこう あたしがおまえの願いを叶えてやる ただし願いにも条件をつけるがね」

まおう「願い ですか? どんな願いでも?」

悪魔「ほぼな 大体のことなら叶う 何でも言ってみろ 全能じゃないがなァ」

まおう「(まあ 今の人生ただ過ごしてもたかがしてれるし) 言うだけ言ってみるかぁ

あのー 若いころのおれと会いたいって出来ますか? あって会話してもっといい人生にしてやりたいんですよ」

悪魔「馬鹿丸出しな願いだなぁ いいぞ 叶えてやる! これに署名をしろ」

悪魔が契約書らしきものを出してきた いかにもらしかったがこいつ字が日本語である

しかもひらがなで下手 契約は誠実さが大事なのだろうか?

まおう「一番下でいいんですか? ひらがなでしょうか?」

悪魔「うるさいッ! 一番下に名前書けよ! クソッ この時が一番イライラする!」

名前を書き終えて悪魔に渡す

悪魔「では始めようか! 開け!時空の扉! 来い若き日のまおうよ!」

天井近くにゲートが開き 中から布団ごと寝ている若き日のまおうがゆっくり降りてきた

ちょうど俺たちの今いる布団に重なるカタチになった


若き日のまおう(以降わか)「うっ…んーん 眩しい もう朝か」

ダボダボのTシャツにパンツ1丁 朝立ちもしている

まおう「夏のおれかー ちゃんとギンギンに立ってっていうか

悪魔さん 連れてきちゃダメでしょ 若い頃のおれの人生どうなるの!」

悪魔「アハハハハ! 気にする必要はないぞぉ 過去におまえが行っても 同じことが起こるんだからなぁ

おまえらはこれから 異世界へと旅立ち 悪魔のために仕事をしてもらうだけだからなぁ」

わか「だれ? どこ?」

わかが距離をとって身構える

まおう「え あの ちょっと 待って 若い頃のまおう落ち着いて

悪魔さんちょっと待ってください どういう事ですか?」

悪魔「まあ あたしゃ 勇者やれなんて言わないから安心しな 悪魔の元働くか

ダンジョン経営を人間に放り投げるやつとか

まあ いろいろある 職種はいろいろあるから 選ぶのは自由だ」

わか「悪魔って本物? あとおじさん 歳とったおれなの? ここはどこなの」

まおう「(落ち着こう)よし 働きます あと仕事はもうちょっと待って下さい

あの子は悪魔だよ きみを時空の扉で連れてきた 

おれは今40だ ここは働けないおれが生活保護で借りている ワンルームのアパートだよ」


小一時間ほど経って まおうはわかに事情を説明した 悪魔はずっと PCをいじっていた

わか「じゃあ あの悪魔さんのいう通りに契約書に則って働くしかないんだね

でも異世界かー ゲームの中の世界観みたいだな 痛いの嫌だけど 運動も好きじゃないし

まおうおじさんもでしょ?」

まおう「まおうでいいよ きみのことはわかって呼ばせてもらうね 同じ名前だからこれは

何かしらつけないとだし まあおれも運動は好きじゃないというか ほぼ出来ない

だから生活保護受けてる 働けないんだよ でも悪魔の元で働かなきゃいけない」

わか「そう言えばこの布団の横に置いてある本 異世界転生ダンジョンマスターになるってあるけど

今の時代にはそんなジャンルあるんだ 内容は?」


まおうはわかにダンジョンマスター系のジャンルの説明を軽くした

そして


まおう「悪魔さん仕事決めました ダンジョンマスターでお願いします」

悪魔「おう 決めたか! まあどんなダンジョンにせよ マナを集めるのが仕事だ 励めよ!

じゃあ行くぜ! 開け! 異界の扉! 行くぞー 舌噛むなよ!」

部屋に大きな魔法陣が浮かんだと思ったら 空間が歪み自分の身体がグラグラ揺れ始めた

そして

目の前は空



なんてことはなくダンジョンマスターなので洞窟の前に3人並んで立っていた

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