この二人の関係性はどうなってしまうのか、と先がとても気になりました。
主人公の直は大学でオカルト研究同好会として活動する。
そんな日々の中で真白という女子生徒と出会って……。
どうやら最初は何かに取り憑かれているらしかった直。落とし物を届けたお礼として「肩から何か」を取り除いてくれた真白。
この感じを見ると真白という子には、霊能力か何かがある感じなのかな……なんてことを思いつつ、直や同好会の会長の榊原、真白の関係性はどういう風に発展するんだろうとか、ちょっと「青春」な匂いをかぎ取りつつも読み進めます。
でも、ある瞬間に「ある事実」が見え、事態は思わぬ方向に。
優しくて平和な感じの世界観のようで、そこに入り込む不穏なもの。「バレンタインのチョコ」という恋愛・青春アイテムがふとした瞬間から「別の意味」を持つものに。
切なさと怖さが同居する、読み応えのあるホラー作品でした。