自分が書いた小説のファンと、居酒屋で出会う確率は……
作家の佐々木裕美子は、執筆に行き詰まり中。その居酒屋で自分の書籍を持ち歩く女性、坂口香と出会う所から物語は始まります。
なにか気が合う。
二人に芽生えた感情はゆっくりと、しかし確実に変化をしていきます。
友情の少し上の辺りを彷徨う想いは、「逢いたい」と「嫌われたくない」が同居をしているようです。
後書きも含め全十八話で綴られる物語。
もう少し二人の今後を見てみたい寂しさはありますが、物足りなさはありませんでした。繊細なやりとりを語る文章は、この作家さまの特徴でもあります。
とても居心地のよい時間を頂けました。
小説家とファンが居酒屋で出会う確率は、偶然よりも深いご縁。
そう思わずにはいられない物語です。是非、皆様にもお勧めしたい!