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延々と流れゆくデータに気を取られ疲れが表面に出てくると、ふとこんなに話題が頭に浮かぶ。

――何故、宇宙人は人間サイズであると仮定して、メディアは報道するのだろうか?

そう考えると、残りの三十分は其れでしっかり埋め尽くされた。


男児のせいか、幼少期は人形に限らず、○ルトラマンも履修していた。地球の平和を守る為、一時的に巨大化して、地球外生命体である怪獣と戦う。其れはある意味、子供が誰しも憧れるヒーローな訳であるが、今更振り返ると違う視点が浮かび上がる。

そもそも○ルトラマンは人間よりも遥かに巨大である。俺達が住むマンションだって、一蹴りで吹き飛ばせる程に。○ルタン成人は確か本来の姿は手乗りサイズで、合体してあそこまで巨大化したはずだった。○グモンは友好的ではあるが、何故か都合良く人間サイズ。

そう考えると、○ルトラマンに登場するキャラクター達は、意外と選り取りみどりなサイズ感をしていたのである。

何故其れに今まで気づかなかったのか。何故それなのに『宇宙人は人間サイズ』だと思っていたのか。そう考えると、たちまちに呆然としてしまう。


「何ー? そんなしょぼい事で悩むなんて可愛い……いはいいはい。何時もほうけん吐いてるのるいふぁんふぇしょ?」

今日の考えを同居人に話すと、ニヤニヤした顔で揶揄って来た。

モラハラと思われる上司の言動に振り回されるのを辞め、『仕事が振られないなら、自分で勝手に○クセル学ぶ!!』と軌道転換してからは、少しだけ安定することも増えてきた。その落ち着いたタイミングで問いを投げた故のこの反応である。安心と苛立ちが綯い交ぜになる。

頬を摘む指を離すと、擦りながらこんな事を言ってきた。

「物語を作るにはその方が良いんだよ。もしも地球に現れたのが○ルトラマン規模の巨人族なら、交渉の余地なんてない。力技で黙らせれば良い。あくまで『対話可能』、もしくは『対話し易い』と思わせるには、人間サイズがちょうど良いからそうやって仮定しているだけ」

対話し易い。メディアの印象操作。物語の作成方法。そう言った言葉が頭をぐるりと周り、俺は静かに頷いた。

「私達だってやりやすい土俵で勝負してる。やりやすいやり方で物を書く。其れと同じね」

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