※9話までの感想です
千年の長い時を生きる妖狐のお気に入りはコンビニのホットスナック!
コンビニ通いをする妖狐キキが町の怪異を解決し、怪異と闘う組織の人間と出会う事で、人間と共に怪異へと立ち向かっていきます。
長い間人間を見守ってきたキキは、時代が変われど人の持つ変わらぬ想いや願いや後悔と言ったものに深い愛情を持っており、ややはすっぱな言動の中にたくさんの優しさが込められている。まさしく「姐さん」と呼びたくなるような、頼りがいを感じるキャラクターです。
でも大好きなのはコンビニで買えるチキンやらチューハイやらというあたりが可愛らしい。
そのキャラクターのギャップと人情味あふれるストーリーに惹きつけられるお話です。
最強の九尾。
神すら相手取り、
怪異をねじ伏せ、
戦国の世さえ涼しい顔で歩いてしまう妖狐・キキ。
――そんな彼女が、現代の怪異をぶっ飛ばす物語。
そう思って読み始めました。
もちろん、バトルは凄まじい。
神。
呪い。
異界。
概念。
「それ、どうやって倒すんですか!?」
そう叫びたくなる相手すら、キキは真正面からねじ伏せていく。
けれど――
最後まで読み終えて、一番胸に残ったのは、
彼女の圧倒的な「強さ」だけではありませんでした。
読み進めるほどに見えてくる、
キキのもう一つの顔。
怪異を前にした時とはまるで違う、何気ない言葉や仕草。
誰かと飯を食うこと。
くだらないことで笑うこと。
帰る場所があること。
そして――
明日もそこに誰かがいること。
そんな、ごく普通の日常が、
この物語では不思議なくらい愛おしく見えてきます。
タイトルには、
「退屈しのぎに現代の怪異を排除する」
とあります。
でも、最後まで読んだ今。
私はこの「退屈しのぎ」という言葉が、
少し違って見えています。
――なぜそう感じたのか。
それはぜひ、
キキと一緒に歩きながら確かめてほしいのです。
これは、最強の妖狐が怪異を倒す物語でありながら、
それだけでは終わらない物語です。
だから、熱い。
だから、笑える。
そして時々、とんでもなく切ない。
ぜひ、この妖狐の隣を歩いてみてください。
きっとあなたも最後には、こう呼びたくなっているはずです。
――キキ姐さん、と。
コンビニ通いをするピンクヘアの女の子の正体は、最強の九尾の狐。怪異と戦う物語。
「九尾の狐」で検索し、この小説に出会いました。流れるような文、世界観、面白さに「これ読めるなら、本、わざわざ買わなくていーや」と思いました。
20話のキキの尻尾がトラス構造になる場面が好きです。頭の中では実写版が展開されました。廃リゾートマンションも、才蔵も、全部いいです。もれなく頭の中では実写化されております。
かっこいい文章の一部をAIに入力してみました。「これ以上、ブラッシュアップできないでしょ?」という気持ちで。文のリズムや時代の混在のスパイスを全く失った、劣化したものが出力されました。文も魅力的なのです。
悲しいかな、完結してしまいました。ロスです。
キキは、ピンクの髪にホットスナックを愛する美女。
その正体は、千年の時を刻んできた最強の九尾の妖狐です。
栗東のコンビニ駐車場にいそうなフランクさと、大妖怪としての圧倒的な威厳を同居させた、不思議な魅力を持っています。
怪異を豪快に一蹴する一方で、その瑠璃色の瞳の奥には、人間の一生を瞬きと捉える長き孤独の影が。
このギャップが、読者の心を強く惹きつけます。
軽妙な語り口で笑いを誘う一方、情景は美しく、情緒豊かな描写が物語に品格を与えています。
未練を抱えた怪異や死者に、粋で少しお節介な救いの手を差し伸べるキキ。
彼女は決して過去を否定せず、ただその凍りついた心を優しく溶かし、明日へ進む力を与えて去っていきます。
不器用な者たちの絆や悲哀、怪異が去ったあとの静寂には、切なさと温かい余韻が心地よく残ります。
笑いもアクションもありながら、人情奇譚としても胸に染み渡る本作の贅沢な余韻を、ぜひ味わってみてください。
(滋賀に対するイメージは、私の勝手な解釈です)
この主人公、とにかく強い。そしてよく食べる(笑)
春魅狐キキは、琵琶湖の廃神社を根城にする千年越えの九尾の妖狐。
現代に現れる怪異を豪快にぶっ飛ばしたかと思えば、次の瞬間にはコンビニでホットスナックを爆買い(笑)
神様と酒を飲み、秘密組織のエージェントまで振り回していきます。
圧倒的な強さでスカッとさせてくれる一方、亡くなった人の未練や、ずっと止まったままの誰かの心には、さりげなく手を差し伸べる。
強くて自由で、お節介で、食いしん坊。
そんなキキを追いかけているだけでも楽しい、笑えて時々ほろりとする和風オカルト・アクションです!
ここまで読んで一番魅力的なのは、「千年生きた最強の九尾が、現代社会をめちゃくちゃ楽しんでいる」というキキのキャラクターです!
戦後の少年との再会では人間の一生を見届ける切なさ、コンビニでは食いしん坊、花火では死者の恋を繋ぎ、水神とは価値観を語り、PURGE登場後は一気に異能バトル&バディものへ。
「古き神々と現代社会は共存できるのか」というテーマが、説教臭くならず食べ物や日常を通して描かれているのが好きです!
概念系怪異まで来て、物語の幅もかなり広がった。人情、怪異、笑い、バトルが全部キキという一本の軸で繋がっている作品だと思います!🦊✨
千年の孤独と熱狂を知る――この世で最も美しく、最も危険な妖狐。
こう聞くと、痛快な「最強主人公もの」を想像します。
もちろん、それも間違っていません。
でも、この作品の魅力はそれだけではありません。
勧善懲悪のバトルものではなく、色々な人情話も多いのが魅力です。
また、主人公のキキは、とにかくキャラが濃い。
桃色の髪に関西弁。人間離れした力を持つ大妖怪なのに、ラムネを飲み、コンビニが大好き。
この「大妖怪としての圧倒的な存在感」と「妙に庶民くさい親しみやすさ」のギャップが絶妙です。
怪異をぶっ飛ばす最強の妖狐なのに、最後に残るのは不思議と人の温かさ。
ちょっぴり切なく、クスッと笑えて、ときどき激アツ。
キキという主人公の魅力が、そのまま作品の魅力になっている現代怪異ファンタジーです。
序盤は一話ごとに短編としても楽しめる構成なので、とても読みやすいです。
気になった方は、ぜひ読んでみて下さい。