「世界はバグで満ちている」――その一文から、もう心を掴まれました。
怪異を感情や根性論ではなく、“理屈”で診るという切り口がとにかく面白い。数式と論理を武器に、不可解な現象へ立ち向かう姿に胸が高鳴ります。
けれどこの物語の魅力は、冷たい理屈だけでは終わらないところ。主人公の世界が少しずつ色づいていく過程や、人との関わりの温度が、物語に奥行きを与えています。
怪異×理学×友情。
一見クールなのに、読み進めるほど熱を帯びていく感覚。
次はどんな“バグ”が現れるのか。どう解き明かすのか。
ページをめくる手が止まらなくなる一作です。