第37話 カリスマ魔法使い俺

瞬間、メデューサの頭からスノが降ってくる。


「神槍術……刺神下!!」


あれは……落下技かな?

落下技なんて、かなり特殊なはずだけど。

何か飛び技でも持っているんだろうか?


とりあえず、しっかりと技が決まるようにサポートするか。


三誡3サークル・アース・チェーン…。」


地面から鎖を出してメデューサの体を捉える。


メデューサの下半身は完全に蛇なので、あまり長くは持たないだろうが、少し拘束する程度なら十分だろう。


「くらえっ!!」


スノーの技が綺麗に頭に入る。


……結構削れたんではないだろうか?

ただ流石は80階以下のモンスターだ、しぶといな。


「アウトさん!目を狙います。」

『ぐゅいー!!』


急にメデューサの頭の上の蛇が一斉にスノーを見る。


………しかし、何も起こらなかった。



まあ、石化なんて状態異常ですし。エリクサーですし。


しかし、何も知らないメデューサは理解できていないようで戸惑っていた。


「スノー、そのまま前に!!二誡2サークル・グラビティセル!」


メデューサは突然の引力によって地面に伏す。


「ありがとうございます!!神槍術……流転海峡!!」

『ぎゃ………ぅ』


メデューサは目を潰されて死に絶えたようだ。


「お疲れ様。冬の夜明けを回収しているから休んでてていいよ……すぐ出ることになるけど。」

「ありがとうございます……つかれたぁ!!」


スノーは緊張が解けたようで一気に大の字に転がった。


一誡1サークル・アッシュ」


斬撃魔法を発動させて心臓に吸収されかけていた魔石を回収する。


吸収のせいで凝縮されたのか小さくなっている……まあ、色的には問題ないし大丈夫か。


鑑定はしておくか。


【「鑑定(MAX)」を使用しました。】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

冬の夜明け ★★★★★

極の陽気を持つアイテムです。

凝縮によって効果は高くなっています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ああー、なんか別の問題も起きたな。まあ、効果が強いのはいいことか。


とりあえず、石化が解除されそうになっているから逃げるか!


「スノー、こっちにおいで!!逃げるよ。」

「はい……まるで盗賊みたいですね!」

「怪盗と言って欲しいな……」


転移する前に、メデューサの死体をアイテムボックスに入れる。


「じゃあ、転移!!」



【「転移(智慧星)」を使用しました。】

99階に転移します。


どうせ、魔力暴走は起きるだろうし、安全な空間に逃げようか。

ダンジョンの最下層って、床も壁も絶対に壊れないからやりやすいんだよね。




『きゅおー……』


俺は思いっきり杖を振る。


「破壊不能武器は良い鈍器になるよな。」

「……それは、アウトさんだからじゃないですか?」


犬型の魔物は凄い勢いで壁にぶつかる。


準備は完了かな?

まあ、壁にソウル・イーターの死体があるが、別に良いだろう。


手術みたいなものだし、最後に医師っぽいこと聞いとこうかな。


「スノー、最後に質問、結構大変だろうけど魔蔵閉脈を治したい?」

「はい。強くなれるなら……」


スノーは力強い目で俺を見る。


「了解だよ。」


俺はその覚悟に報いなきゃね。



俺は冬の夜明けを手に持つ。


……俺は目を瞑り、冬の夜明けの魔力を俺を仲介させて濾過しながらスノーに流していく。


「これは……かなり精神力を使うな。この後に暴走を止めんといけないのか。」


スノーの方は………痛みに耐えている。


まあ、開けることを想定していないダムにトンカチで穴を開けるような感じだしね。

俺も頑張ろうか。



と言うことでスノーを押し倒す。

ちなみにダンジョンの床は普通に土なのでムードなんてものはない。


「あ、アウトさん!?」

「この体勢の方が丹田に流しやすいんだよね……我慢してくれ。」

「んんっ!!」


どうやら、丹田にしっかりと流したためか、スノーが興奮をしていっているようだ。

俺もスノーに馬乗りで……騎乗位の体位なので、若干興奮している。


……側から見れば淫乱すぎる夫婦だな。


「スノー、気絶しないでね。全部流し込むまでは。」

「あと、どれくら……い。」

「3分の1くらい。」

「無理かもです。」


正直、暴走したスノーを傷つけないように魔力を流し込みながら戦うのは無理なんだよな……

普通に俺が死ぬ可能性もある。


「あ、あう……」

「不味いな、起きるなら痛みがベストか。今、動かせるのは頭しかないよな。騎乗位だし。」


スノー、ごめん。結構本気で痛みを与えるね……俺だって死にたくはないからね。


と言うことで強めにスノーの首元を噛む。


「うがぁっ!?い、痛いです……」

「あとで、何回でも謝るから今は許してくれ……はは、俺も気絶しそう。」




それから、もう2回ほど首を噛んだところで全ての陽気を流し込めたようだ。


……ただし、これで終わりではないようだな。

嫌な勘が当たったようだ。



スノーがいきなり起き上がる。

もちろん抵抗はしたが、無力にも俺の抵抗は意味をなさなかったようだ。


「つまりは、もう身体強化を覚えたんだね。」

「………」


はあ。やるか。



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位誡サークルと心脈環】

位誡サークル

魔法の強さの指標。

普通は体に位誡を作って魔法を使うことができるが、体に作られた数よりも強い位誡も普通に使える。

1から10までの位誡があり、10の方が強い。


[心脈環]

心臓の周りにサークルを作り、魔法を使うことをサポートするもの。

換骨奪胎をしていると作ることができない。

1から10個まで作ることができる。


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