ライト姫の旅立ち

光の国にはライト姫と言うおてんば姫が居ました。

おてんば姫は今日も元気に過ごします。

お城で楽しくお勉強をサボり、周りの者を困らせます。ライトはお勉強よりも、剣の腕前を磨く方が大好きでした。ずっと平和な光の国で剣の稽古ばかり。戦う相手も居ないのに剣の稽古にばかりに励んでいて。でも、光の国はそんなおてんば姫を愛しく思っていました。



ある日、ライトは大好きな兄王子のセイントと一緒に居ました。お城のお庭で、ライトは花に寄る蝶を捕まえようとして、セイント王子はそんなライトを優しく見守っていて。

そんなお昼時。

急に闇が空を覆いました。

セイントは空を見上げます。ライト姫は蝶を捕まえました。蝶を大好きなセイントに見せようとして。


「此処に来るな、ライト!」


空から闇がセイントを捕らえます。闇はセイントを喰らい尽くし、その光景にライトは捕まえた蝶を手放し、お兄ちゃん!と叫びます。

闇は輝くだけ輝き、そしてセイントを手放しました。

闇が解けた時、セイントは美しい赤い宝石の像へと変貌していました。ライトはセイントの名を叫びながら、宝石の像に縋ります。ふとライトが空を見ると、闇は消えていきました。闇は、闇の森がある方角に消えていきました。

この騒ぎに城の者達が駆け付けます。皆、宝石の像になったセイント王子を見て、悲しみに暮れました。王と王妃はセイント王子を元に戻す方法を国総出で探し求めます。

皆が混乱する中、ライトはセイントが飾られている部屋で一人、宝石になった兄を見ながら、闇の森を思い出します。闇の森は禁忌の地だと両親と兄が言っていた事を思い出します。でも、兄を変えた闇はあの方角へ消えたのです。なら、手がかりはあの方角に、闇の森にある筈。

ライトは王と王妃に告げます。自分がお兄ちゃんを助けにいくと。王と王妃は反対しましたが、ライトは根気よく説得し続けました。二人はライトの根気に折れて、ライトが旅立つのを許可しました。

ライトが旅立つ日、王妃はライトに3つの宝石を授けました。


「赤い宝石は愛、青い宝石は幸福、黄色の宝石は未来と言う精霊が宿っている。これが貴女を悪い物から守ってくれるでしょう。貴女とセイントを守ってくれるでしょう」


ライトはその3つの宝石を大切に仕舞い、剣を持って旅立ちます。禁忌とされた闇の森へ。誰も知らない闇の森とその先へ。大好きな兄を救う為に。


こうしてライトと宝石と光と闇を巡る冒険が始まったのです。

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