【赤手児の怪】 カクコン11お題フェス短編 「手」
白銀比(シルヴァ・レイシオン)
第1夜 夜鷹
「ちょっと…旦那、ここいらで休んでいきなんせ」
「…ああ、※‟夜鷹”か。間に合っておる、他当たられい」
「へん!なんだい、この唐変木!!」
「なんだとぉ!貴様ぁ!!…っと、その啖呵、どうせ※
「…ちっ」
「…どうだい、実入りはあったかい?」
「からっきしさぁ。まぁでも、こんなもんさ」
「相変わらず、手癖が悪いねぇ。処構わず盗っ人稼業は気を付けなよ。ここいらで御用は勘弁だよ」
「あんたはどうだい?」
「この辺はもう、ダメだねぇ。あの
「なんだい?そりゃ」
「…でるってんだよ」
「なにが?」
「化けだよ。化けて出るって浮説がここいらの
「なる
「ねぇねぇ、ちょっとその化けもん、成敗しにいきなんせ」
「
「このままじゃ閑古鳥が鳴りっぱなしでさぁ」
「…せめて、わっちらの※
※
江戸時代、宝暦~天明までの間にて盛んだった生業。
遊郭に入れなかった、もしくは追われた遊女が茣蓙だけを持ち道行く男性に声を掛けて
現代でいう所の「立ちんぼ」であり、ただ待ちの姿勢ではなかったことから「夜にまるで鷹のよう獲物を狙う」からきていると言われている。
大坂では
※
夜鷹の用心棒としての役割を担う。
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