第9話 AI家族の誕生

ついに

人類は


血も

人間も

必要ない家族

を作った。



AIパートナー


・話を聞く

・怒らない

・浮気しない

・疲れない

・理想の性格


もう

人間より

扱いやすい。


心理学者

タークルは言う。

人は

機械と恋に落ちる

(タークル,2011『つながっているつもり』)


これは

空想じゃない。



AI子ども


・成長する

・性格がある

・記憶を持つ

・反抗期もある


でも

死なない。

病気にならない。

お金もかからない。


「育児のシミュレーター」

現実になる。



AI親


・褒めてくれる

・否定しない

・理想の親像


現実の親より

優しい。



精神科医

フランクルは言う。

人は

無条件の承認

を求めている

(フランクル,1946『夜と霧』)


AIは

それを

与えてくれる。



じゃあ人間はいらない?


そんな

単純じゃない。


AIは

体験を共有できない。


・一緒に泣けない

・一緒に転ばない

・一緒に失敗しない


データ共有は

できても


人生共有は

できない。



哲学者

メルロ=ポンティは言う。

人間は

身体を通して世界を生きる

(メルロ=ポンティ,1945『知覚の現象学』)


AIには

身体がない。



仮想家族の問題


・依存

・現実逃避

・人間関係が面倒になる


「人間と関わらない」

選択肢が

強すぎる。



社会学者

ボードリヤールは言う。

現代社会は

シミュレーションが現実を超える

(ボードリヤール,1981『シミュラークルとシミュレーション』)


AI家族は

「現実より楽」だ。



未来の分岐


① 人間家族

→ 不便・感情・衝突


② AI家族

→ 安定・快楽・安全


どちらを

選ぶか。



結論


AI家族は

偽物じゃない。


だが

本物でもない。


安心は

くれる。


だが

人生はくれない。

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