第1部 常盤クロエ編読了時点でのレビューです。
難しいテーマを扱いながら、安定した温度で描かれています。
Vtuberと視聴者という現代的な設定も巧みで、
画面越しのその距離があるからこそ、独特の緊張感とリアリティが生まれているように感じました。
正直、少し慎重に読み始めたのも事実ですが、
読み進めるうちに、距離を保った信頼の温もりが余韻として残る作品でした。
ラストの"色が反転する"構成は、シンプルながら美しく、
とても心地が良かったです。
現実の重さに向き合いながらも、痛みを越えて再び前を向く物語を読みたい方に、
そっと手渡したい作品です。